2月の例会の様子

ガン・ボートの作り方、作品の紹介

2月の例会の様子です。

11月の続きの大石会員のガン・ボートの製作です。

今回も深い内容の例会でした。

今回は34名の参加でした。

今年初めての例会です。

前回は11月でしたので3か月ぶりです。

会場一杯の参加です。


新規入会の有賀会員の紹介がありました。

京都からの参加です。

 

 


フランスのガン・ボートの製作の続きです。
前回は外板を張るまででした。

11月から3か月も時間が空いたので重複しますが復習からです。

図面をもうもう1度よく確認します。


型を利用して千鳥にフレーム(肋材)を組んでいきます。

型の形が正確になっているか良く確認します。

 

 


船首部分に外板の入る溝を掘ります。

ラベットといいます。

注意深く彫ります。
マスキングテープを上手く使い、不用意にステムを傷つけないようにします。


キールや船尾部分も外板の入る溝:ラベットを掘ります。

マスキングテープを使って、正確に、かつほかの部分を傷つけないように注意深く作業をします。

 


フレーム:肋材を取り付けていきます。

この船はフランス船なので、フレームは一本ではなく千鳥にフロアー材、1stティンバー、2ndティンバーから構成されています。
曲がらないように治具を使って綺麗にフレームが並ぶように注意深く作業します。


フレームを全てつけたら、キールを付けます。

曲がったり、歪んだりしないように注意深く作業します。

 

 


船体が傾かないように、枕をどういれるか、ホワイトボードを使って詳しい解説がなされました。

 

 

 


船尾部分のトランザムの取り付けの注意事項の説明です。

トランザムは微妙にカーブしていますので注意が必要です。

 

 


船首部分は特に注意が必要です。

船首付近のフレームとステムの関係はやや複雑になります。

左右対称に歪んだりしないように注意深く作業します。

 


図面(ボディ・プラン)の船主方向と船尾方向から、外板1枚1枚の配置を正確に読み取ります。

フレームに外板の位置を正確に描きます。

 


よーく見ると、ステムに外板の位置が記されています。

外板を船底から張ります。

1枚目はガーボード・ストレーキ:竜骨翼板と呼ばれています。

 


 実際に外板を張る前に、外板をどのように貼っていくかを正確に掌握して作業します。

先の工程を考えならが作業を進めます。

 


 

船首部分の外板の処理のしかたをホワイトボードで丁寧な解説がなされました。

 

 

 


フレームに描いたとおり、船底から外板を張っていきます。

一枚一枚丁寧に位置を確認しながら、整形して作業しますので、決して急がずに丁寧な作業を心がけます

1日に2,3枚のペースとなります。


船底のスノコの状態を説明されています。

正確に等間隔に隙間を空けて作業を進めます。

腰を掛ける梁は、良く見ると角材ではなく、座る部分が切り込まれています。
この微妙な作業を正確にする必要があります。


そのためのコツをホワイトボードを使って説明がありました。

自作の冶具を上手に使ってきれいに作業をしていきます。

 

 


梁の位置は、図面と見比べて正確にまったくズレなく作業をします。

写真を見るとビーム:梁もバインディング・ストレーキも図面とピッタリ一致しています。

 


ピンレールの取り付けを説明しています。

写真では腰をおろす梁の部分の細工が良くわかると思います。

 

 


舵も特徴があるので、蝶番を真鍮を銀ロウ付け作業で正確・精密に再現してます。

 

 

 


ピントルが非常に長い特徴があります。

舵が流されないように工夫がされていると説明がありました。

 

 


両舷にスイベル:旋回砲が付きますが、その台座も精密に再現しています。

 

 

 


完成した実物です。

 

 

 

 



小船に非常に大きく重い砲を積んでいますので、かなりの距離を後退するようになっています。

 

 



オールの受けや腰掛の梁、両舷にある旋回砲の基部も精密に再現されています。

 

 


オールで漕ぐ船ですが、マストを立てて帆走ができます。

マストを立てる部分も真鍮で精密に再現されています。

 


船尾の舵の蝶番も実に精密に再現されています。

3本マスト船となんら遜色ない存在感です。

細部まで正確に組みつけられているので、圧倒的な迫力があります。


次に田中会員のバウンティー号のカットモデルの製作談がありました。

バウンティー号は何度も映画になっております。

パンの木を運搬するために英国が買い上げた輸送船です。

これをカットモデルにされました。

部屋や設備のネームプレートやランタンが実際に点灯し中が好く見れます。

船長室、パンの木の鉢植え、樽、桶、荷物も精密に再現されています。

 


料理用の英国標準様式のストーブも再現されています。

夏の作品展でも大変な人気でした。

 

 


製作で苦労されたのは、ハーフカットするなかで、船体が歪まないように、大変苦労したと説明がありました。

 

 

 


堀会員からレディーネルソンのアップグレードについての説明がありました。

 

 

 

 

 


索具を簡単に手に入る鉄道模型の部材を活用した製作方法の説明がありました。

 

 

 

 

 



船体の外板の木割り方法のコツの説明がありました。
綺麗な作品を作るためには、こういった準備が非常に大切です。

 

 

 


キットにはセイルの無いのですが、アップグレードでセイルを付ける際の注意点の説明がありました。

セイルプランのコツの説明がありました。

 


ビレイピンの配置も事前に全て計画して、どの索をどこで結ぶのかキッチリとプランニングされています。

ここで、時間切れとなりました。

船尾のギャラリーについては次回の3月の例会で説明することとなりました。