11月の例会の様子

マリ・ジャンヌとHMS FLYとetc

30名の参加です。

2隻の船の製作者によるプレゼンがありました。

充実した1日でした。

 

 

 

 

事務局から、新宴会、忘年会、次回例会(2月)の案内がありました。

 

 

 

三木会員からフランスの漁船、マリ・ジャンヌの製作の紹介がありました

この船は、氏が東京のロープの会員として活躍中だった2016年の第41回作品展に出展された1908年のフランスのマグロ漁船で、1/50のビリングボートのキットをベースに大幅にグレードアップされたものです。

大阪ではあまり見慣れない塗装と汚しをとりいれられています。

 

 

 


また、洋上ディオラマとなっており、ノウハウ満載です。

まず、氏の経歴の説明がありました。

 

 


 

まず船の背景をよく調べてから模型の製作に入られるそうです。

フランスのマグロ漁船の書籍の紹介がありました。

 



 

 

 

フランス語ですが、最近の  AI型翻訳サイトが役に立つと説明がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

結構イラストや写真の多い楽しめる本でした。


実際のマグロ漁法についても説明がありました。

また、可動型のばうスプリットなどの特徴についての説明もありました。

 

 

 

 

 

 


この船は1991年から復元作業が始まっています。

2012年に復元船が完成しており、帆走風景のYouTube動画の紹介がありました。

 

ちょうどタック(上手回し)している様子です。

 

 

 


今回の船の製作にあたってのポイントして塗装であるとの説明がありました。

エアブラシを使っての塗装と、ウェザリング(汚し塗装)です。

退色、擦り切れ、劣化を表現されています。


大阪では生地仕上げの作品が多いので高度な塗装ノウハウに皆熱心に聞き入っていました。

摩耗は、下地の上にデンプン糊を塗布し上塗りしてデンプン部分をはがす方法とブラシで上塗りを削る方法の説明がありました。

プラモデルの世界では飛行機、艦船、AFVで広く行われていますが、大きな帆船模型で実際にされるのを見るのは筆者も初めてです。

次は、ディティールのアップグレードでラダーについての詳しい考察です。

ただただ凄いの一言です。

 

 


次は、洋上ディオラマの製作方法の紹介でした。

波の製作や航跡の表現など、大阪では見られないノウハウの数々に皆聞き入っていました。

 

波の原型を石粉粘土で造形し、それをシリコンで型取りし、そこにレジンを流し込むといった方法がわかりやすく説明されました。

 

 


実は、海外文献を見ていると結構洋上模型は作られています。

 

次の文献は、

 

力あるプラスティックの潜水艦の洋上模型や

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ペーパークラフトの帆船の海戦風景や

 

 

 

ペーパークラフトの波止場のヨットなどいろいろな波と航跡の造形が紹介されています。

 

 

 


休憩時間に会員が作品に集まって熱心に質問していました。

 

 

 

 

 

 

 


2隻目は藤島会員のHMS FLYです。

1/64のアマティ社のキットです。

 

 

グレードアップキットも購入されています。

フィラーはバルサ材を使っておあられます。

 

 

ところどころにグレードアップをされています。

 

 

 

英国フリーゲート艦のきれいなラインが表現されています

 

 

 

大砲についても色々と苦労され、工夫されています。

 

先輩諸氏からも色々とアドバイスがされていました。

金岡事務局長から広島からの製作ノウハウの紹介があり、素晴らしいアイデアび皆感心していました。

今回は、以上です。次回をお楽しみに・・・(^^)/