8月の例会の様子

大変暑い中、17名の参加です。

最初に、テレビ朝日の「私の幸せ時間」で堀会員がとりあげられました。




大槻会員から1/72のグレーテルの製作について説明がありました。

マモリ社から1/54のキットがでていますが、これは1/70です。

英国の造船の祖父 フレデリック・チャップマンFredrik Henrik Af Chapman:1721-1808 の設計した18世紀中頃のプレジャーヨットです。

1/72とは思えないほと、精密に加工された真鍮製のアンカー

大槻会員の作品は全て、アンカーをぶら下げたスタイルをとられるため、アンカーは重量のある真鍮製です。真鍮の加工は大変ですが、ストックのリング作成にも苦労されたそうです。とにかく緻密です。

プレジャーヨットの豪華な装飾を真鍮加工で作られています。

窓枠の削りだしについて、詳細な説明がありました。

ご興味のある方は、是非、例会を見学に来てください!!

船尾の装飾の加工についても丁寧な説明がありました。

真鍮加工方法について説明がありました。

柘植で作られた超微細なピンレールです。シャーペンと見比べてください。

削り方について説明がありました。

素晴らしく輝く船台、真鍮製です。実は3つのパーツに分かれています。

どうやって加工してくか、細かく説明がありました。

3つのパーツに分割している理由と、それぞれの加工方法について説明がありました。他にも沢山のノウハウの紹介がありました。



次に中谷会員からブルーミックスによる大砲の複製方法の説明がありました。

ブルーミックスは以前R3 11 28 大石さんの詳しい説明があります。

11月の例会の様子 その2 – ザ・ロープ オーサカ


その後、令和4年5月に堀会員からも紹介がありました。

5月の例会の様子 – ザ・ロープ オーサカ

今回は、最新の情報を踏まえて説明と実演がありました。

最初に型となる大砲の入手です。中谷会員は、木工旋盤を使って簡単に型を作成されています。

ここから、型を作成していきます。

樹脂のひけや盛りが仕上がりに大きく影響するので、注意がありました。

具体的な樹脂の練り方、詰め方、また大変時間がないので、段取りよくやらないと失敗すると注意がありました。

型ができたら、タミヤのパテで大砲を大量生産します。

パテの詰め方では、本物の鋳物作業ではありませんが、空隙が出来ないように注意する必要があるようです。

失敗例の実例の紹介があり大変わかりやすかったです。

ただ、パテが固まるのに12時間もかかるということでした。その半分の時間で3Dプリンターなら100門一挙に完成できます。材料の費用だけみる3Dプリンターの方が安いかもしれません。

この辺のところもっとディープに知りたい方、是非、例会の見学にお越しください!!

お待ちしています(^o^)/



【ロープ通信第1号】

事務局からクラブ発足時の資料の紹介がありました。

昭和51年、オイルショック、狂乱物価、排ガス規制で、非力な新車より、馬力のある中古車の方が高値だった混乱の時代。梅田のキディランドに豪華な帆船コーナーがありました。中島会員の大型模型が展示されていました。そんな時代のお話です。

文字を起こして、みました。

★寒さ厳しい折柄 お元気
でいらっしゃいますか。
 ザ・ロープオーサカも、発
会式から3カ月、無為に過ごし
てしましました。でも、ご安
心ください。出帆準備は着々
と進み、いよいよ船出です。
★第1回定例ミーティングを
次の要領で行います。
●2月27日(日)午後2時~
5次ごろまで
●会場は…北区万才町43
浪速ビル地下会議室
注:1962年築 万歳町4-12
地上9階地下2階
場所は、梅田OS前を天神橋
方面へ徒歩約5分。環状線の
手前、右側。すぐに見付りま
す。テーマはとくに定めてい
ません。東京ロープの会の作
品展の報告を中心に、よもや
ま話で、くつろいだひととき
を過ごそうという趣向
 会費は無料。ぜひお越しく
ださい。
★定例会は、このほか、5月
に神戸商船大学・杉浦昭典先
生を囲んで。7月・作品展。
10月・総会を予定しています。

★3月ごろ、詳細を極めた?
会員名簿を、タイプ印刷で発
行します。その後、住所や作
品歴、勤務先等変更のあった
型は、キディランドの事務局
まで至急お知らせください。
入会金・会費未納の方は、2
月末日までに納めてください。
以後はタイムアップです。
★このハガキ通信は、隔月刊
で発行します。名付けて「ザ
ロープ通信」。お知らせだけ
でなく、皆様からの投稿で埋
めたいのです。船づくりに関
するアイデアやヒント、本会
への提案やイチ
ャモン…なんで
もハガキに書い
て、事務局へ送
って下さい。
★ざっと以上が
本会の活動予定
です。ご期待の
上、ぜひご協力
をお願いします。
とくに7月の作
品展は、全員参
加を目指しています。
★世話人の一人、大石啓雅さ
んが、ハッセルブラドを駆使
して、海王丸、日本丸を撮り
まくりました。いずれも、す
ばらしい写真。ご希望の方に
は実費で頒布いたします。キ
ディランドにアルバムがあり
ますので、お申込みください。
作品はモノクロで、木のパネ
ルに貼って、4ツ切(24X28)
1,200円、半切(33X40.5)
2,000円、全紙(43X53)
3,000円です。
ではまた。(中西)

補足説明です。
ハッセルブラッド:スウェーデンの高級カメラブランドです。6X6cm判一眼レフカメラが有名でした。
梅田OS:昭和51年当時OSと言えば、当時珍しかった総入替制の全席指定席の映画館、OS劇場のことです。今はありませんが・・・


この当時のメンバーは3人現在もおられます。

では、次回をお楽しみに

8月の例会のご案内

みなさまお元気ですか、展示会も盛況のうち無事終わり
酷暑が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか

ザ・ロープ大阪8月 例会のご案内

日 時 :令和7年8月24日(日) 13:30~16:30
場 所 :大阪駅前第2ビル5F 第 5研修室

テーマ

  1. ・ブルーミックスによる大砲等の複製(一部実演による)・・中谷会員
  2. ・グレーテルの製作・・・・・大槻会員

6月の例会の様子

作品展前の大変暑い中、開催しました。

17名の参加でした。

今回の議題は次のとおりでした。

最初に作品展の段取りについて詳細な打ち合わせがおこなわれました。

当日の受付メンバーの確認も行われました。


次に西川会員から、エスメラルダ (Esmeralda):はチリ海軍の練習船(鉄製4檣:練習帆船:排水量 3673トン 全長 113m 

公式サイト

https://www.esmeralda.cl/esmeralda/buque-escuela-esmeralda/el-buque/2014-06-04/110731.html

大阪港に寄港した際に乗船もされたそうです。

エスメラルダの2025年の計画は図のとおりで、しっかりと6月14日大阪と記載されています。

西川会員は、6月17日に大阪港駅から900m歩いて、苦労して船までたどりつかれたそうです。

更に船員と巧みなコミュニュケーションにより乗船され説明を受けたそうです。

遠景で海遊館が確認できます。


しっかりとチリ海軍の船員と情報交換をされています。


次は、金岡事務局長から舵輪の製作方法について、過去の例会の説明も含めて詳しいお話がありました。

舵輪の輪は丸材からの切り出しではなく、10角形の組木細工です。

詳しい加工方法にご興味のある方は、どうぞ例会を見学に来てください。

お待ちしております。(^o^)/

次に大石会長からLeeBoardについて詳しい解説がありました。

LeeBoardは、ファルコナーの海事辞典には、以下の説明がされています。

FALCONER’S DICTIONARY OF THE MARINE 1815edition
strong frames of plank affixed to the sides of flat-bottomed vessels,such sa river barge ,which draw but little water; these,by being let down into the water when the vassel is close-hauld,prevent her from falling to lee-ward

平底船が風上に進むとき、船が風下に流されないように使われたとあります。
今のヨットのダガーボードとおなじです。

講義ではオランダの沿岸船によくみられると説明がありました。

模型の写真も使って詳細に説明がありました。

滅多に目にすることのないリーボードの組木の様子や接合部分の詳細な説明がありました。ご興味のある方は是非、例会を見学に来てください。

本日はここまでです。次回をお楽しみに(^o^)/

6月の例会の御案内

今年は早くも湿度の高い夏がやって来たみたいです。
梅雨もこのまま雨も降らず明けるかもしれないと耳にしましたが、
お米は大丈夫でしょうか?
さて、いよいよ展示会ですので、例会の出席よろしくお願い致します。

ザ・ロープ大阪6月 例会のご案内
 
日 時 :令和7年6月22日(日) 13:30~16:30
場 所 :大阪駅前第2ビル5F 第 5研修室

テーマ

  1. 2025年度展示会について     
  2. 舵輪の制作                 
  3. その他

5月の例会の様子

DSC_1312

大石会長よりカティーサークの様子の説明
  各社から販売されているキットの情報や書籍の紹介がありました。

DSC_1320

スクラッチのための図面の説明や他のクラブの方の作品についても豊富な写真と詳しい解説gありました。

DSC_1314

金岡会員よりベネチアの海事博物館見学記の解説
  博物館がオープンしたのは、1923年 イタリア海軍が母体で現在の場所へ1964年に造船所からビスケット製造工場に材料を供給する倉庫(5階建)の現在の場所へ移転アルセナーレ。ディ・ヴェネツィア 国立造船所は1104年にヴェネティア共和国により建造オスマン帝国との戦争に入る15世紀が全盛期

DSC_1390

Buchintoroブチントロ1526年に制作
儀式用の招待船 42本のオール ライオンの船首像 博物館にあり

DSC_1377

織田信長が建造してといわれる友好丸 日本のモデラーが1976年に寄贈

DSC_1375

その他、2人のりのミゼット潜水艦 マイアーレ(豚) maiale が展示してあったそうです。

 直径53cm長さ7mと正に魚雷ですが、その実態はモーター出力わずか1.6馬力、2Vバッテリーが30個です。これに2人が乗り込み2.3ノットの速度で15カイリ300kgの爆弾を運べたようです。酸素は6時間分ありました。

 これが意外に戦果をあげています。1941年12月アレキサンドリアで戦艦ヴァリアントとクイーンエリザベスを大破させています。英国はこれに触発されて、コピーしチャリオットとして使っています。

本日はここまでです(^o^)/

5月の例会のご案内

雨の日が増えてきて、日本の湿度を感じるようになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか

作品展も近づいて参りました、作品の制作は順調に進んでますでしょうか?

5月の総会・例会のご案内をさせていただきます。

ザ・ロープ大阪5月 総会と例会のご案内

日 時 :令和7年5月25日(日) 13:30~16:30

場 所 :大阪駅前第2ビル5F 第 5研修室

テーマ

  1. カティサークについて     大石さん
  2. ベネチアの海事博物館見学記  金岡さん 

4月の例会の様子

GW中にもかかわらず16名の参加がありました。

最初に田中会員から、一昨年の11月の例会で紹介のあったウクライナ製のキャプテンジョン・スミスのシャロップです

田中会員はOlhaBatchvarov(オルガ・バハヴァーロフ)さんのYouTubeを参考にされていると説明がありました

ウクライナ出身の写真家で現在アメリカに住んでおられ、帆船モデラーで、なかなかの技巧派でびっくりするようなアイデアが出てきています。

今回の船は1608年にジョンスミス船長がチェサピーク湾を探検するために使ったシャロップshallopという低喫水のオール付きのボートです。
余談ですが、このボートを運んだのがスーザンコンスタントです。

シャロップという船型は1780年のファルコナーの海事辞典によると
a fort of large boat with two masts,and usually rigged like schooner
2本マストのスクーナーに似た大型のボートとなります。

今回のシャロップは一本マストです。平底の低喫水でオールも備えています
両舷に羽子板のようなものがついていますが、リーボードと呼ばれる安定板でオランダの王室ヨットによくみられます。

今回ご紹介するのは、セイルの縦ラインです
通常は、ミシン掛けや鉛筆で線を書いたりをしますが、今回はミシン掛けをせずに1mm以下のきわめて狭い間隔もできてしまします。

セールの二倍の生地を用意します。半分を染めます。
これが縦に入る線の色となります。

経糸をゆっくりと引っ張ります。

そうすると、非常に狭い間隔でお綺麗な縦線が実現できます。

ただ、生地選びと、染料選びはコツが必要なようです。

生地が平織(経糸と緯糸緯が1本ずつ交差)

斜子織(2本ずつ引き揃え)

綾織(経糸が3本の緯糸の上を通過した後、1本の緯糸の下を通過)や朱子織(経糸と緯糸5本ずつで組織)

がありますが
平織が経糸が抜きやすいようです。

キットの説明もあり、外板はプレカットされており、鎧張りが簡単にできるようになっているようです。

田中会員は、エアブラシを使って水性のオイルステインを使って綺麗にしあがておられます。

樽など見事に塗装されています。

是非7月の作品展に来てください (^o^)/


次は金岡事務局長のマスト・パートナーの製作についてです。

今回の作品展では構造模型のハーフモデルを出典されます。

そのため、普段はあまり目立たないマスト・パートナーがkeyとなるので

精密加工をされました。

角度を正確にかつ素早く加工できるように、治具を作成され加工されています。

実際に加工された実物がこれです。
大変綺麗に加工されています。

是非、7月の作品展に見に来てください(^o^)/

最後は、西川会員が東京のザロープの作品展にいかれた報告です。

今回は、ミニュチュア帆船模型の第一人者の坪井先生の特設コーナーがあり、大変感激したと報告がありました。
保育社のカラーブックス 帆船模型 昭和57年6月 にラ・フロール1/300の説明が載っています。90ページ
デッドアイの径1~1.5mmに0.2mmの穴を3つあけ糸を通した・・・・
気の遠くなるような精巧な作品だったそうです。

今回はここまでです。次回をお楽しみに(^o^)/

4月の例会のご案内

                    令和7年4月20日
                   ザ・ロープ大阪運営委員

温度変化の大きい日々が続き体調管理が大変です
日本の気候も年々厳しくなり、エアコンなしの季節がどんどん短くなっている感じがします。
作品展も近づいて参りました
4月の例会のご案内をさせていただきます。

ザ・ロープ大阪4月例会のご案内

日 時 :令和7年4月27日(日) 13:30~16:30
  場 所 :大阪駅前第2ビル5F 第 5研修室

テーマ

  1. ザ・ロープ創立50周年記念講演と作品展について   金岡さん、西川さん
  2. 帆の制作について                  田中澄昌さん
  3. マスト甲板固定楔の製作法              金岡さん