9月の例会の様子 その2

9月の三連休に開催した例会の様子のご報告の「その2」

太田会員のコカ 西川会員のエセックスです。

 

太田会員のコカcocaです。
堀会員の作品を見て製作を思いついてそうです。

 

 

 

 

 

 

ウッディジョーからもカタロニア船として同種の船が販売されています。

 

 

大変丸っこくかっわいい船体形状なのですが、ほんまにこんな丸っこい船が使ってたんかいな?と思うので調べてみました。

 

 

 

 

 

この本にこのような絵が紹介されています。

 

 

 

 

 

スペインのカタロニア州(Catalonia)のマタロー(Mataro)の教会に1450年の地中海キャラック船の模型がありました。
教会への奉納模型です。
この本に紹介がありました。

 

 

 

 

 



現在はオランダ、ロッテルダムのプリンス・ヘンドリック海洋博物館に保存されています、
博物館のホームページもあります。

 

 

図面もホームページにあります。
もともとは1本マストではなく2本マストだったようです。

 

 

 

 

 

 

キャラックといわれる船種は地中海貿易で大変活躍していた船種だったようです。海景画にも丸っこい船が描かれています。少人数で効率的に運用できたようです。地中海で活躍したキャラックを地中海キャラックと呼ぶそうです。スペイン南部の地中海沿岸のカタロニアからエジプトまで盛んに交易がされていたようです。

 


 

アマティのキットの様子です。
意外にもフレームは、MDFのようです。

 

 

外板お曲がりのきつい船ですので、ファルカタ材のフィラー入れるなど工夫をされています。
二重張りのうちの最初の1重張りが終わったところ。
外板は意外にすんなりと曲がったそうです。

 

 

外板張り作業が完了した様子です。

 

手すりをアップグレードされています。

 

 

 

 

船尾楼もアップグレードされています。

 

 

 

 

 

自身のブログにも製作過程が乗っています

 

 

 

 

 

 


次は西川会員のエセックスです。
米国の36門フリゲート艦です。

 

 

 

宣伝の絵を見られて、造船風景のジオラマ作品と思い購入されたそうです。

 

キットが来てビックリ。
箱の絵が違う。

 

開封してみると、普通に船だけ。
ジオラマセットは何ら見当たりません。
気を取り直して、キットに向かい合います。
部品リストにある番号がレーザーで全て刻印されています。

 

 

 

 


西川会員は「図説英国の帆船軍艦」を読んで造船所を再現されたそうです。

 

 

 

 

この本はBuilding the wooden fighting ship 1984年james Dodds著の翻訳本です。

 

 

ちょっと高価な本ですが翻訳がとても素晴らしく、英国の18世紀の74門艦の構造、造船方法が良く解説されています。
他にも
Buillding the Wooden Walls :Design and Construction of the 74Gun Ship Valiant  Brian Lavery著

 

 

 

 

 

 


構造模型のキットは大変珍しいです。
船体を逆さまにして組み立てます。
構造模型の場合、基準面がとりにくいため、このように逆さまにして組みます。
ハロルド・ハンさんが考えられたupside down methodという方法です。

 

本船の前にボードで練習です。
本船のキールを組んだところ。

 

 

 

 

フレームをセットしていきます。
精度の良いレーザーカットで気持ち良くスパッと収まります。

 

 

 

マストステップ周りの組み立てです

 

 

 

 

ウインドラスをアップグレードしています。
旋盤を使って四爪チャックで材料を噛ましての加工です
組んでいます。

 

 

 

カタログの写真と大石会長の蔵書にあった写真の比較です。

 

 

 

いよいよジオラマへの挑戦です。

 

 

 

 

 

小物類も全て自作しての完成です。

 

 

今回はここまでです。

また10月の例会の御紹介をお楽しみに

 

P.S.ASAPで作品展のアルバムを作成しますのでご期待ください(^^)/