4月の例会の様子

4月は総会を開催しました。
今回の作品は和船とロングボートです。
14名の参加でした。

(^o^)/

最初に総会が開催されました。

 

 

3年度の活動報告が会長からなされました。

 

収支報告が会計の浅場会員からなされました。

 

 

また、4年度の運営委員についても会長から報告があり

いずれの議案も原案通り承認されました。

 

 


 総会も無事終わり、金岡会員からウッディージョーの菱垣廻船1/72の製作紹介がありました。
レザーカットの大変良くできたキットだそうです。
なにわの海の時空館(2000年7月14日開業 – 2013年3月10日閉館 )に展示されていた復元船、浪華丸をモデルにされているようです。

浪華丸についてはネット上にも文献が多く、大いに参考になります。

製作についてはコレ

帆走性能についてはココ

また、弁才船について知りたい方は石井謙治著の和船1がおすすめです。

金岡会員は、当会が入手していた当時の貴重な資料でキットをアップグレードされたそうです。

菱垣廻船とは江戸時代のいわゆる千石船と呼ばれた弁才船という200t程度の内航貨物船の代表的な船で大阪ー江戸間の運行を担っていました。

菱垣とは側面に組合の象徴として菱組の格子の装飾がされていたことに起因する呼び方です。

和船の作りは西洋帆船と大きくことなります。キールはありません。
航(かわら)という板が代用します。フレームはありません。

模型では治具としてフレームをとりつけて、外板が綺麗に張れるようにします。この外板は根棚、中棚、上棚と呼ばれます。

この船の見せ場の独特の上船梁を組み付けます。この梁には銅板のキャップが付きます。

写真のフレームは治具ですのであとで取り除かれます。

船底から見るとこうなります。

段になってみえているのが、航(かわら)(船底材)に根棚がついて凹型のキール状になっているためです。

 

 

一見単純な板構造ですが、船首部分に難しい箇所が生じます。5尺と呼ばれるところで、かなり複雑な形となりますが、フレームはありませんので板どうしの接着だけですから、面をシッカリ合わせています。

実際の和船も縫い釘をつかった「はぎ合わせ」という技法により板どうしのを接合していました。この技術により大板構造が可能になったと言われています。

実際の作業としては現物合わせで随分苦労されたそうです。

船尾もアップグレードされています。

 

 

 

 

船台も大変凝ったものなっています。

7月の

作品展を是非お楽しみに(^o^)/

 

 


次は大石会長のロングボートです。

製作方法について大変詳細で分かりやすいパワーポイントによる説明がありました。

 

 

ボートですので製作に型が必要になりますので、正確な型を作成するコツの説明がありました。

 

 

この型を使います。

 

 

 

 

この型にそってキールにスターンとステムポストを組み付けますが、このとき、立たないようではダメだそうです。

細部に分かる構造も漏れなく再現されています。

 

 

このかぎ爪のようなフックは真鍮板からの切り出し加工で作成されたそうです。

今回はここまでです。

是非、7月の作品展をお楽しみに(^o^)/