楽しい帆船模型の話が満載です。(^o^)/
本日は松尾会員が休みなので、田中会員の司会で例会は進行します。
製作の説明の最初は、シニューの製作について掘会員から説明がありました。
シニューは19世紀のフランスの16門 ブリッグ艦です。
2門の8ポンド砲と14門の24ポンド・カロネード砲で武装しています。カロネード砲がやたら多く、珍しい組み合わせです。
アベイユ級Abeille-classの9番艦になります。
非常に美しい船です。
フランスの海事博物館のANCREで詳細な図面図書が売っています。
大石会長から図面の提供を受けてスクラッチビルドで作成されています。
シニューは14門もカロネード砲を積んでいます。
これを真鍮から旋盤で削るか検討の結果、作業が大変なので、ブルーミックスを活用することにしました。
型取りの仕方で会員から色々と意見がで、有用な情報交換が行われました。
トップの加工は、フランス独特で英国艦と異なり隙間が少し空きます。
黒檀を使って丁寧に仕上げています。
トップの組み上げを申されています。
デッドアイも取り付けられています。
後のリギングをスムーズにするため、先工程を進めておられるそうです。
甲板のリギング作業がしやすいように、マストを仮に立てて、シュラウドを張り、ラットラインも張っておられます。
他の会員から、これで実際に組み上げてズレたりしないか心配する声もありましたが、そこはべテランの技で大丈夫です。
セールは透けない非常に薄い生地を使って、ミシン、手縫い総動員で仕上げています。
セールの生地選びは大変難しいのですが、薄く透けない記事を過去に会員に配布されたものを現在も活用されているそうです。
堀会員へアドバイスされています。
中島会員のシニューは有名な作品で4年以上の歳月をかけて作成されています。
白井さんの著書にも「精密地獄に入っていった」と表現されています。
このキットはレザーカットではありません。
いろいろと苦労され、この修正だけで半年を要したそうです。
架台を自作する時間も無かったので幅を詰めています。
何とか形になりました。
7月の作品展をお楽しみに(^^)/
今回は、なんとそれを据えたポーツマス・ドッグヤードのジオラマを製作する計画の説明がありました。
模型そのものも会員からロープ素材の提供を受けてディティールも正確に再現されています。
どんな壮大なジオラマになるのか7月の作品展が楽しみです。
塩化第二鉄を使います。
アルカリには重曹を使います。
フォトレジストの代わりにコピーのトナーを真鍮板に転写します。
カイロで加温しながら、数時間かけたそうです。
ただ1点問題があります。
廃液処理に注意が必要です。
エッチングの廃液を適正に処分することは皆さんが考えるより大変です。
銅と塩化第二鉄が反応して塩化銅という劇物が生成します。流すことはできないので、毒性のあることを意識しながら適正処理するしかありませんが、一般廃棄物の劇物を適正に処分を委託できる先はありません。(+o+)困ったものですトホホ
では次回をお楽しみに(^o^)/