GW中にもかかわらず16名の参加がありました。
最初に田中会員から、一昨年の11月の例会で紹介のあったウクライナ製のキャプテンジョン・スミスのシャロップです
田中会員はOlhaBatchvarov(オルガ・バハヴァーロフ)さんのYouTubeを参考にされていると説明がありました
ウクライナ出身の写真家で現在アメリカに住んでおられ、帆船モデラーで、なかなかの技巧派でびっくりするようなアイデアが出てきています。
今回の船は1608年にジョンスミス船長がチェサピーク湾を探検するために使ったシャロップshallopという低喫水のオール付きのボートです。
余談ですが、このボートを運んだのがスーザンコンスタントです。
シャロップという船型は1780年のファルコナーの海事辞典によると
a fort of large boat with two masts,and usually rigged like schooner
2本マストのスクーナーに似た大型のボートとなります。
今回のシャロップは一本マストです。平底の低喫水でオールも備えています
両舷に羽子板のようなものがついていますが、リーボードと呼ばれる安定板でオランダの王室ヨットによくみられます。
今回ご紹介するのは、セイルの縦ラインです
通常は、ミシン掛けや鉛筆で線を書いたりをしますが、今回はミシン掛けをせずに1mm以下のきわめて狭い間隔もできてしまします。

セールの二倍の生地を用意します。半分を染めます。
これが縦に入る線の色となります。
経糸をゆっくりと引っ張ります。
そうすると、非常に狭い間隔でお綺麗な縦線が実現できます。
ただ、生地選びと、染料選びはコツが必要なようです。
生地が平織(経糸と緯糸緯が1本ずつ交差)
斜子織(2本ずつ引き揃え)
綾織(経糸が3本の緯糸の上を通過した後、1本の緯糸の下を通過)や朱子織(経糸と緯糸5本ずつで組織)
がありますが
平織が経糸が抜きやすいようです。

キットの説明もあり、外板はプレカットされており、鎧張りが簡単にできるようになっているようです。
田中会員は、エアブラシを使って水性のオイルステインを使って綺麗にしあがておられます。
樽など見事に塗装されています。

是非7月の作品展に来てください (^o^)/
次は金岡事務局長のマスト・パートナーの製作についてです。
今回の作品展では構造模型のハーフモデルを出典されます。
そのため、普段はあまり目立たないマスト・パートナーがkeyとなるので

精密加工をされました。
角度を正確にかつ素早く加工できるように、治具を作成され加工されています。

実際に加工された実物がこれです。
大変綺麗に加工されています。
是非、7月の作品展に見に来てください(^o^)/
最後は、西川会員が東京のザロープの作品展にいかれた報告です。
今回は、ミニュチュア帆船模型の第一人者の坪井先生の特設コーナーがあり、大変感激したと報告がありました。
保育社のカラーブックス 帆船模型 昭和57年6月 にラ・フロール1/300の説明が載っています。90ページ
デッドアイの径1~1.5mmに0.2mmの穴を3つあけ糸を通した・・・・
気の遠くなるような精巧な作品だったそうです。
今回はここまでです。次回をお楽しみに(^o^)/