特集:大砲の3Dデータを作る2

明けましておめでとうございます。
前回11月7日から2か月もたってしまいました。
本年もよろしくお願いいたします。
フリーソフトのBlenderを使って大砲をモデリングする企画の第2回めです。
1回目ではインストールと下絵の読み込みを勉強しました。
今回は、円柱を呼び出し、直径を変更しながら伸ばして大砲の形にしていきます。
 前回からの続きです「shift」「A」を押してメッシュ>円柱を選んで画面に円柱を呼び出してください。

円柱を呼び出すと左下に「>円柱を追加」が出てくるのでクリックします。
するとサイズを確認する画面が出てきますのでこれを修正します。

直径1m深度(高さ)2mになっています。大き過ぎるので修正します。

直径0.125m深度0.01mに修正します。
これで、読み込んだ大砲の図と比較して丁度良い大きさになります。

直径0.125m深度0.01mに修正します。
これで、読み込んだ大砲の図と比較して丁度良い大きさになります。

次に左端の回転を選んで円柱を回転させて、軸を下絵に合わせます。

回転は緑の円弧をマウスで動かすと左下に表示がでるので、角度の数字を直接修正して90度にします。

次に円柱の場所を砲口に移動させます。

移動させるのでテンキー[1]を押して真横の視点に変更します。テンキーのない方は右上にあるXYZ座標の緑色のYを押しても真横になりますがテンキーを必ず用意してください

青と赤の矢印が今中央にいますから、これをマウスで矢印を使って砲口に移動させます。

ここから砲口から順番に直径を変えながら砲尾に伸ばしていき大砲の形にします。
最初にちょっと視野を拡大します。視野の拡大や移動、回転します。
[shift]+ホイールをドラッグして視野が前後左右に移動、ホイールを押してドラッグすると視野が回転します。ホイールの前後の回転で視野の拡大縮小ができます。

ちょっと拡大します。

これから直径を変えながら伸ばしていきます。
この円柱を拡大縮小して直径を下絵に合わせます。
左の列のスケールを選択します。

下絵を見ながら直径を合わせます。

スケールが1つだけ1から変わっていますYの値と同じ値をZに記入します。

ちょっと視点を変えてみるとちゃんと円柱がきれいになっています。

視点をそのままに、円柱の底の面を選択しますので、オブジェクトモードを編集モードに変更します。

編集モードにしたら次にその横の点・線・面の選択を面に変えます。
それから、底を選択すると底がピンク色になります。

視点を真横に戻します。ここから砲尾に向かって伸ばしていきます。

左列の[押し出し]を選択し真右に伸ばしていきます。一段ずつでもいいですが、何段かまとめて伸ばしていきます。+を押して右へ移動、離してまた+を押してを繰り返します。

直径を変わりそうなところに節を作るイメージで砲尾まで伸ばしていきます。特に砲尾は細かくしています。

まず編集モードの横の点線面を面から点に戻します。
左列をスケールを選択し、今度は輪を選択します。

輪の線上にマウスを移動させ、[Alt]キーを押しながらマウスの左ボタンを押すと輪が選択できます。

輪が選択できたら、左列のスケールを選択し直径を下絵に合わせていきます。

イメージとしてこんな感じになります。

拡大すると、こんな感じです。

このまま、大砲に穴をあけていきます。今度は左列の「面を差し込む」を選択します。
適当に砲口の大きさを決めます

砲口をあけるには更に差し込んで2重の円が必要で、内側の円を選択したまま・・・

今度は砲尾に向かって面を下げていきます。

ズット砲尾に向かって下げていきます。こんな感じです。

砲口から砲尾に向かって直径を調整していき最後に、この形になります。

   

これで大砲のモデリングとして、一区切りです。
3Dプリンターにこのまま出力してもいいのですが、せっかくですから紋章とドルフィンを追加していきたいと思います。

次回にご紹介したいと思います。こうご期待ください(^o^)/

特集:大砲の3Dデータを作る

10月の例会のご要望を受けての新連載です。
「大砲の3Dデータを作る」
目標は、1カ月でデータ作れるようになるです。
今週は、第1回目ですので、大砲の下絵の読み込みまでです。
第2回目で大砲をモデリングします。
下絵を見ながら、円柱を「面の押出し」と直径を「拡大縮小」して大砲の形にしていきます。
第3回目で砲耳とドルフィン(大砲のフックみたいなやつ)のモデリングを予定しています。


■Blenderについて

今回使用するCGソフトはBlenderというフリーソフトです。
無料とあなどることなかれ、非常に多機能です。
業界ではプロはMaya、アマチュアはBlenderといわれるくらいメジャーな存在です。


最新バージョンは4.2(2024年7月)です。


今回はモデリングだけで、レンダリングしませんのでパソコンのスペックもそれほどいりません。COREi5のメモリー8GBで十分です。


ただしwindouws10の32ビット版では動きませんのでご注意を。

■Blenderのインストール

ソフトのダウンロードは、
ここから選んで
Ver4.2を
ダウンロードてください。


いろいろ聞いてきますが全て「Next」です


ライセンスの確認を聞いてきますので、チェックボックスにチェックをいれます。

それからNEXTを押します。


次にセットアップするフォルダの確認があります。

変更する必要はないでしょう。

Nextボタンを押します。


そうするとインストールの準備が整いましたと

ウィンドウがでてきます。

インストールボタンを押すとダウンロードが始まります。

なぜか最近は、寄付しませんかとウインドラスがでてきます。

困ったことに閉じるボタンがありません。

無視しても問題ありません。

ダウンロードがおわったら普通に起動させます。



ダウンロードが始まる途中、・・・許可をしますか?

とPCが訪ねてくる場合があります。

ら許可のボタンを押してください

ダウンロードには大した時間はかかりません。

すぐに終わります。


インストールが終了したことを知らせるウインドウがでたら
Finishを押します。

するとBlenderが起動します。

インストール直後にだけでる画面がでてきます。

言語が英語になっています。

日本語に変えてください。

他は変更する必要はありません。「続ける」を押します。

この画面になったら新規作成ですので、このウインドウの外側をクリックします。

これでBlenderの初期画面に行けたことになります。

■必要な機器

■機器について注意事項
センターホイール付きのマウスと10キーボードが必ずいります。

numキーでの代用ではだめです。

■初期画面
最初に直方体を削除します。」


マウスの右ボタンをクリックして、メニューを出して一番下の削除を選んで立方体を消します。

立方体を選択してdeleteボタンを押して立方体を削除することもできます。

■大砲の下絵
大砲の下絵として上面図と側面図を使います。
この2枚のファイルと使います。

それぞれダウンロードして保存しておいてください。

最終的には、こんなイメージになります。

上面図と側面図がクロスした状態です。

また下絵は若干透明度を与えています。

します。

最初に上面図の下絵を読み込みます。
まずマウスを中心に移動させます。
テンキーで7を押します。
これで上面図に視野が変わります。
この状態で上面図の下絵を読み込みます

「shift」「A」を押すとメニューが出てきます。
画像>>参照を選びます。

ファイルを選択する画面がでてきます。

先ほど保存したTop.jpgを選択します。


下絵が読み込まれました。


下絵の大きさを調整します。


右欄にアイコンが縦に並んでいます。

下から2つめの「オブジェクト・データ・プロパティ」を選択します

サイズが多分5mになっているので3.5mに変更します。
必ず3.5mにしてください。
もし、40mmなどの小さなサイズにしてしまうと、モデリング時に細かな作業で拡大したい時に、拡大ができなくなります。
ある程度大き目でモデリングが完成したら、3Dプリンターへデータを渡す前に1/72とかサイズを縮小します。
その方が作業が楽です。


これでは見にくいのでマウスのセンターボールを動かして拡大します。
モデルではなく、視界を前後左右に移動させるのは「shift」+{センターボールを押し}てマウス移動させます。

センターボールだけ押してマウスを動かすと回転していまします。

その場合は、テンキーの7を押して上面視野に戻します。

拡大すると下絵が濃すぎるので「不透明度」を調整します。
ここらは好みですが、0.109にしています。


大砲の下絵を中心をX軸(赤色)、砲耳をY軸(緑色)に合わせるため下絵を移動させます。
画像の移動は「G」を押してマウスを動かすと上下左右に移動できます。
マウスの左ボタンを押すと移動を終了できます。


次に側面図の下絵を読み込みます。
テンキーの1を押します
そうすると上面図の下絵が見えなくなります。

上面図の時と同様に側面図の下絵を読み込みます

この状態で、「shift」「A」を押して
画像>>参照を選びます。


先ほど保存したSide.jpgを選択します。
「参照画像を読込」を押します。

下絵が読み込まれました。

下絵の大きさを調整します。

右欄にアイコンが縦に並んでいます。
下から2つめの「オブジェクト・データ・プロパティ」を選択します

サイズを3.5mに変更します。

これでは見にくいのでマウスのセンターボールを動かして拡大します。


視界を前後左右に移動させるのは「shift」+{センターボールを押し}てマウス移動させます。

センターボールだけ押してマウスを動かすと回転していまします。

その場合は、テンキーの1を押して側面視野に戻します。
拡大すると下絵が濃すぎるので「不透明度」を調整します。

ここらは好みですが、0.150にしています。


左右の位置を調整します。
画像の移動は「G」を押してとマウスで上下左右に移動できます。
マウスの左ボタンを押して確定です。
砲身の中心線と赤いX軸を合わせ、砲耳の中心に青いZ軸が来るように移動させます。

ここでテンキーの0を押してください

こうなっているハズです。


データを保存しましょう
「ファイル」「名前を付けて保存」で保存します。

今回はここまでです。

次回からいよいよ大砲のモデリングを実施します。
下絵に合わせて円柱を「面の押出し」砲身から砲尾へ伸ばしていきます。「拡大縮小」で円の直径を変化させ大砲をモデリングします。
単なるCGなら断面図を描いて360度回転させれば簡単にできますが、3DプリンターへのSTLファイルの出力が目的ですので、回転体は使いません。
0度と各点と360度回した点をうまく処理しないと無数のSTLエラーになるためです。
STLファイルを出力する場合は、常にSTLエラーがでないようにモデリングをしていきます。
さぁチャレンジしましょう!