5月の例会の御案内

 5月も半ばを過ぎ、例年でしたらさわやかな季節が続くはずですのに、暑かったり寒かったり。木々の緑も人間同様、戸惑っているかもしれませんね。
 それはさておき、船の製作は進んでいるでしょうか。2か月後は作品展を控えています。今回はいつもより早く7月上旬の予定です。
 進水式を目指してもうひと頑張りしましょう。

 さて5月の例会の案内です。今回は前年度の総括としての総会と、作品展に向けての準備、前回十分紹介できなかったワサのビデオ放送等を予定しています。
 皆様の元気な姿を見ることを楽しみにしています。
 以下ご案内申し上げます。

日 時:5月26日(日) 13:30〜
場 所:大阪駅前第2ビル 5階 第研修室

  テーマ:               

      1 令和5年度総会               事務局

      2 作品展について                事務局

      3 ワサのビデオ放送              事務局

       4 その他      

5階フロアー図

              

4月の例会の様子

連休のど真ん中ですが
本日は15名の参加です。

最初に事務局長から挨拶がありました。
今年の作品展は場所と時期が変更になっています。
7月5,6,7日です。ご注意ください。

スカイタワーではなく大阪駅前第2ビルの5階 生涯学習センター ギャラリーBです。

大石会長からモデルシップウエイ社のエマCベリーの製作の紹介です。


1/32の高さ72cm長さ67cmの19世紀のスループ型の漁船です。
魚やロブスターを生きたまま運搬できるように船内に生け簀があり、船底に海水の出入り用の穴があいています。
復元されており、ホームページもあります。
EMMA C BERRY:NOANK SMACK
1866年に建造され、1886年に改装され、1916年にガソリンエンジンを追加1924年に引退
1931年に復元され、1994年にNatinalHistoric Landmarkに指定されています。
米国 コネチカット州のミスティック・シーポート博物館に展示されています。
Model Ship Worldにも記事が上がっています。

マイクロクラフトで入手できます。お手頃価格です。


レザーカットされています。
フレームモデルですので、構造模型のように、キールにフレームを何本も立てていきますので高難易度なキットです。


綺麗にレザーカットされていますが、材が脆いので、慎重にカットしないと欠けます。


ホワイトメタルのフィッティングは、結構良いできです。


索は綿ではなくナイロンだそうです。

索の太さは静索、動索とも10種類近くは欲しいところです。


滑車は単なる直方体です。

角を成形して丸くする作業が必要です。


デッドアイは、きれいなものがついています。


治具がキットについており、造船所で実際に建造するように組み上げていきます。

門型のクレーンのような治具が左右のレールに沿って移動します。

これでフレームが歪まずに並行に位置決めできます。

レザーカットの寸法精度が甘いので、フレームに1mm弱の段違いが生じています。


修正が必要です。

この辺を適当にすると船体が歪んでしまうので、丁寧に作業します。


材が脆いので、注意しないと欠けるそうです。

本当に脆い材です。


治具の製作は慎重に正確に組み上げます。


治具を使ってキールを組み上げます。

キールへのフレームの組付けは、ハロルド・ハンの方法ではなく


クレーンのような治具を作成し、これを使って正確にフレームを据えていきます。
この治具は船台に設置されたレールの上を滑って移動します。
そのため各フレームがズレることなく平行に組みあがります。
実際には、フレームに補助材を仮付けして歪まないようにしてキールに据えていきます。

3軸(ロール、ピッチ、ヨー、横、縦、片)とも歪まないようにします。
ロール:横方向に歪まないようにフレームの傾きを調整しながら、
治具にしっかり固定することで、ヨー方向に傾かないようにします。


フレームに補助材が付いた状態で綺麗に並んでいます。


キールとの間にも補助材を入れフレームの土台をしっかり固定するとともに
キールから垂直に伸びる材を使って、フレーム外側に材で固定しヨー方向にズレないようにしています。


船首付近はフレームも小さく大変です。


今回はここまでです。また続報をお楽しみに(^O^)/



次に五十嵐会員の「私の道具箱Part2」です

昨年の5月の例会でPart1として3Dプリンターや3DCAD、金属旋盤などの紹介がありました。


今回も、もっとポピュラーな道具の紹介です。
スクラッチビルド専門ですから製材の道具が必要です。
バンドソーは分厚い材でも加工でき安全で便利です。
木材だけでなく、アルミでもサクサク切れます。
しかし欠点があります。
材送りがゆっくりしか送れませんので切断に何分もかかります。
また5mm幅の鋸を使っても真っすぐ切るには治具が必要です。
また切断面は縦縞が入りますので、面取加工が必要です。

この点サーキュラーソーは大変速くあっと言う間に一直線に綺麗な切断面で切れます。
もちろん木材だけで金属は切ってはダメです。
いいことずくめですが、大変危険です。
キックと巻き込みです。
キックとは材が跳ねて当たったら家具などは大きく傷がつき家族に恨まれますし
自分に当たっても痣ではすみません。
五十嵐会員も一度大けがをしています。
基本的に事故は時間の問題と深刻にとらえて、毎回緊張感をもって作業しないと本当に大事故につながります。

ここで、中島会員から安全装置について説明がありました。
中島会員は自作のサーキュラーソーを使われているので安全装置も工夫されており
大変良いアイデアで参考になります。
あと彫刻などに便利な実体顕微鏡の紹介がありました。


 かの有名なLloyd McCafferyさんも精密な彫刻に実体顕微鏡を勧めておられます。
氏のミニチュア彫刻のYOUTUBEもぜひご覧ください。感激します。
Sentinel of sea_Lloyd McCaffery Lecture_2022

Lloyd McCaffery(b. 1949)ホームページ

双眼であることが重要で、しっかり立体感を掌握できることが重要です。
顕微鏡を見ながら作業をしますので、対物レンズから材までの距離が短いと作業ができません。
この機種は20cm以上距離がとれるので、顕微鏡を見ながらルーターを使って作業ができます。
倍率は10倍で十分です。照明は必須です。
今回はここまでです。
次回をお楽しみに(^O^)/

4月の例会の御案内

ゴールデンウイークを控え、桜から木々の新緑へと、一年中で一番気持ちのいい
季節かもしれませんね。行楽に旅行にと様々計画もあるでしょうが、ドックに入っている帆船の製作にも最適の期間です。ピッチを上げて作品展を目指しましょう。
 さて4月の例会の案内です。今回はテーマは少ないですがその分内容の濃いものとなっています。
質疑応答の時間も十分ありますのでご期待ください・
皆様の元気な姿を見ることを楽しみにしています。
以下ご案内申し上げます。
日 時:4月28日(日) 13:30〜
 場 所:大阪駅前第2ビル 5階 第5研修室
 テーマ:               
     モデルシップウェイ社 『エマ・C・ベリー』について  大石会長
     「私の工具箱」                     五十嵐会員
      その他

5階フロアー図

2月の例会の様子

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遅くなりました。

2月の例会の様子です。

今回は早川会員の作品を振り返っての製作技法の紹介がありました。

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早川会員の作品は、第40回作品展記念 早川 昌 個人展に写真が掲載されています。

これは1972年の作品でオランダ船です。

まだ、帆船模型が一般には全く知られていなかった時代です。

参考になる文献もなく、洋書も今と異なり殆ど入手不可の状況で、よくここまで調べてククラッチビルドされてとただただ、驚きです。

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早川会員はクリンカービルド(鎧張り)の作品が見事です。

早川会員は独自の治具もいくつも開発されています。

電動工具も自作されますし、刃物関係も自作されます。

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これは早川会員の自作のカンナです。

簡単に自作されるのですが、これが実に使い勝手が良いのです

こういった精密な作業は早川会員ならではのもので、中々真似のできるものではありませんが、皆さんもチャレンジしましょう。

こちらは早川会員から紹介され帆船模型を作る人の必須のノコギリです。家具や楽器用の細工ノコです。

大変薄くかつ切れ味が抜群なのこで、大きな材でもサクサク、精密な加工にも大変重宝します。

なんと、ここ10年で価格が倍になりました。

他にも作品について様々な紹介がされましたが、是非この夏の作品展に足をお運びください。

今回はここまでです。

次回をお楽しみに(^O^)/

3月の例会のご案内

 春分もまじか、これから桜の開花を愛でて新緑の候へと、着実に夏へ向けて季節がうつろいで行きます。皆様方の船も航海を目指して着々と完成に近づいていると思います。展示会を楽しみにしております。
 さて3月の例会の案内です。今回は先月来案内しておりました通り、寄贈品のオークションを実施します。
 希望申し込みも23日まで受付を延長しましたので事務局まで連絡下さい。
 またルカンの製作講義も佳境を迎えます。是非多数参加ください。
皆様の元気な姿を見ることを楽しみにしています。
以下ご案内申し上げます。
日 時:3月24日(日)13:30~
場 所:大阪駅前第2ビル 5階 第5研修室
テーマ:               
ルカンの製作 その2            金岡会員
バザーオークション           事務局
その他
以上

5階フロアー図

2月の例会の御案内

正月早々地震が能登地方を襲い、数々の悲報がもたらされています。
復興の進みもままならぬ中、被災地の皆様方には心よりお悔やみ申し上げます。
さて我々の例会も新しい年を迎えました。新年会でも決意新たに制作への意欲を
盛り上げたことでした。というわけで2月の例会が近づいてまいりました。
今回も前年度の続きで“外板張り”その他を予定しています。ベテランによる
経験を踏まえた講演はきっと皆さまにも参考になる点が多々あると思われます。
ぜひ多数参加ください。
皆様の元気な姿を見ることを楽しみにしています。
以下ご案内申し上げます。

日 時:2月25日(日) 13:30〜
場 所:大阪駅前第2ビル 5階 第5研修室
テーマ:
外板張りについてその2 早川会員                 
ルカンの製作 その2 金岡会員
その他

5階フロアー図

11月の例会の様子

遅くなりました。

11月の例会の様子をご報告いたします。

最初に事務局長から次回作品展の開催場所など事務連絡がありました。

今回は16名の参加でした。

作品展の開催場所が従来とは変わりそうです。

決まり次第順次情報をアップします。

2024年7月の作品展の開催情報を細目にチェック願います。


西川会員から帆船模型教室の活動報告と外板の張り方について説明がありました。


今までの教室の模型、チャールズヨット、ピンタ、スコットランドと並んでいます。

教室のスケジュールについても説明がありました。

これだけ密なスケジュールでも1隻完成させるにはちょっと不足気味のようです。

実際の教室での苦労話がありました。

これはチャールズヨットですが、イラストも自前で書かれてわかりやすく解説されています。

チャールズヨットの外板は一重張りです。

教室では一通張りを指導していますので、枚数を正確にカウントしながら寸法を決めて外板を成形しながら計画的に張っていきます。

また、キットの説明書と教室で使うテキストの相違点についても説明がありました。

苦労するのがB曲げです。A曲げとことなり中々曲がりません。何か工夫がいりそうです。

ベテランの中島会員からアドバイスがありました。

簡単な治具を上手く活用して、きれいにB曲げする技の説明がありました。

詳細は、一度教室か例会に来て聞いてくださいね

そうすると、ベテランの早川会員からさらに工夫した治具の説明がありました。

今回の例会はお得感があるなぁと思いました。

是非やってみようと思いました。


次に田中会員からの制作報告です。

ウクライナから帆船模型キットを直輸入されたお話です。

プラモデルの世界ですとフルインテリア(内部再現)キットのミニアートが戦争中にもかかわらず新製品をどんどん発表しています。そのたくましさには驚かされますが、今回もウクライナのキットメーカーからの輸入です。

船はキャプテンジョンスミスのシャロップです。

ちょっとマニアックな船になります。

簡単に言うと探検用の浅瀬も自由に行動できる小型のヨットです。

ジョンはディズニーにも出てくる17世紀初頭に探検をした英国人です。この船についてはNational Park Serviceのホームページにも詳しく解説されています。15人乗りの30フィートほどのリーボード(風上に上る際に船の横流れを防ぐ板:今のダガーボード)を備えた船です。浅瀬でも軽快に動き湾の探検に最適でした。

復元船が製作されています。Model Ship Worldにも詳しいこのキットの制作日誌が掲載されています。

綺麗な図面がついています。

セールの図面もあります。

リーフポイントが描かれています???

レザーカットされたきれいなキットで組み立てやすそうです。

海外ではメジャーな1/32のキットのようです。

ググるとたくさんヒットします。

材は治具はMDFですが、ブナと榛の木のようです。

榛の木はあまり聞かない名前ですが、かつては良質の炭や黒色火薬の原料になったり鉛筆材だったようです。

治具の実物の紹介もありました。

寸法がきちっととれているので、さすがレーザーカットという感じです。

3Dプリンタとレーザーカットは帆船模型のゲームチェンジャーになるかもしれません。

今回はここまでです。みなさんどうぞ良いお年を(^O^)/

11月の例会のご案内

11月26日(日)13:30〜
大阪駅前第2ビル 5階 第4研修室

さわやかな秋を期待していましたのに一足飛びに冬に突入といった感になりました。
一日の気温の変化大きい中、皆様体調の方は万全でしょうか?お伺いいたします。
さて本年最後となります11月例会の案内です。
先月予定しておりました“外板張り”は都合により中止となりましたが
改めて今月講演いただける運びとなりました。
また横浜から作品展の様子をいただきましたので報告いたします。
その他ウクライナへキットを発注された話、
また次回の例会は2月となりますので、
12月に有志による忘年会、1月の新年会の案内など予定しております。
ぜひ多数参加ください。
皆様の元気な姿を見ることを楽しみにしています。
以下ご案内申し上げます。

日 時:11月26日(日) 13:30〜
場 所:大阪駅前第2ビル 5階 第4研修室
テーマ:
外板張りについて(模型教室を通して) 西川会員
『Captain John Smith’s Shallop』
発注から入手までと現状     田中(澄)会員
横浜帆船同好会 作品展の報告   金岡事務局
その他 忘年会、新年会等

5階フロアー図

 

 

 

 

 

第4研修室

 

 

 

 

 

10月の例会の様子

遅くなりました。

10月の例会の様子を御報告します。

今回は17名の参加でした。

今回は、金岡会員の電動糸より機と

中屋会員のHMS ROSEです。

 

最初に事務局長からの事務連絡がありました。

 

 

 


最初は金岡会員から電動糸撚り機の発表です。
部品リストです。
大変廉価に組まれています。

 

太いロープが必要な場合やS撚り、Z撚りにこだわる場合に糸撚が必要です。
電動でやるとが早く楽に作業ができます。
手動のオリムパス製絲 ストリング-II 高速式回転ひもより器がおなじみと思います。
今回は、電動です。また横型ではなく故白井先生が紹介されている縦型です。
縦型は洋書によく紹介されている横型と異なり、下撚りから上撚りへの切り替えが自動でなされます。

 

下撚りをかけていくと、1割ほど縮み、それから重りが自転し始めます。この重りの自転が上撚りで下撚りよりの時よりかなり早い回転で回ります。また、この時に分離機が自転しないように押さえる必要があります。

分離機は自動的に上に移動していきますが、
注意しないと分離機自体が自転し分離機の上に撚りがかかるとダメになります。

重りが回転を始めたら分離機をしっかりと回らないように支えてやる必要があります。

金岡会員からは、重りの自転がはじまったら、モーターを止めた方が撚りが綺麗になると紹介がありました。

 

 

 

 

 

さて製作について紹介がありました。
設計図を起こされるのは、さすが金岡会員で見事な図面を書かれています。
ギヤ比9.5ですので、撚り回転数は600rpmとチョット速めです。
駆動部分はタミヤの工作セットのミニモーター標準ギヤボックス (8速タイプ)を活用されています。
ミニモーター標準ギヤボックス (8速)
蛇足ですがシングルギヤボックス(4速タイプ)の方が200円安いです。大変リーズナブルで入手も簡単です。糸撚機を自作する場合、歯車の入手が大変です。しかも高く1つ200円くらい軽くします。
ところが、タミヤの工作セットのギヤセットはなんと歯車が5つも入って320円と大変リーズナブルです。
また、糸3本を撚るのですが、糸をかけるところがO型アンカーとするところですが、金岡会員はここでも一工夫されています。
ささめ針(SASAME) P-234 道具屋 一発ハリス止
というワンタッチで糸が挟めます。

苦労して結ぶ必要がありません。
これは大変たすかります。

組み上げた状態です。
ここでもさすが金岡会員、シャフトと歯車の間に心棒を通して滑らない様にされています。
本当にキッチリと工作されています。

実演もされました。
皆さん興味津々です。
実演では撚り時間が40秒ほどでしたので
甘撚りでした。

糸の撚りについ少々解説します。
撚数ですが糸が太くなると少なくなり、細くなると多くなります。
そのため撚り係数=撚り回数/ルート(番手)という
単位を使います。/mと/インチの2種類があるのですが、自明なので、/mと/インチは省略されることが多いです。
ポリエステル、綿糸、皮革加工でつかう麻など種類によって撚り具合は大きく異なります。
綿糸の場合は撚係数:通常3.5〜4.2回/インチ 138〜165回/mと言われています。

強撚  撚係数が5回/インチ~、
甘撚  撚係数3.6回/インチ
超甘撚 撚係数3回/インチ以下
糸の太さと比較すると
撚係数3.5〜4.2回/インチ
8番 754回 902回
20番 616回 737回
30番 389回 465回
撚りが甘ければ撚り目が垂直に近く、強くなると撚り目が水平方向に傾きます。
上撚り(うわより)とは、単糸を撚り合わせて1本の糸(双糸や三子糸)にする場合の撚りのことを指すもので、単糸にかかっている撚りは下撚りとされる。
上撚りは単糸の撚り(下撚り)とは逆方向によりをかけます。
撚り数は下撚りの約80%程度です。


次は中谷会員のhmsRose 1706です。
中谷会員はスケールは1/72と決めておられるようです。
今回の作品は、National Maritime Museum 国立海洋博物館にある
1/48の構造模型の模型です。
最初にこのHMS Roseという船ですが
中谷会員は良くNational Maritime Museum 国立海洋博物館のcollectionから写真や図面を入手されています。
この船もネットから素晴らしい写真がとれます。
このドッグヤードモデルはチャタム造船所の船大工長だったベンジャミン・ローズウェルの作品と説明されています。
HMS Rose 1706
Rose(1706); Warship; Sixth rate; Sloop; 20 guns
Scale: 1:48.

では実船はどんな船だったのか?これが今ひとつ分からない。

 

 

 

 

British Warships in the Age of Sail 1603–1714を見ても該当する船がない!!

 

 

 

 

 

文献を調べてみると
Navy Board ship modelsという構造模型の本を見ると160頁に載っています。
記述を抜粋すると

「この船は1712年チャタム造船所で進水した24門6級スループ艦と一応特定されている」

 

 

1712年のローズですが、
1710~1712年に造船されたジブラルタル級20門艦の8番艦、94フィート、273tと小型艦です。

建造費£2093だったようです。

大きさも価格もバウンティー号とほぼ同じです。

中谷会員の独特の製作方法で、左右別々に組み上げていきます。

こうすると通常のハロルドーハンの製作方法よりも、加工に精度が求められます。

各フレームのフトックは左右でピタッと一致しなければなりません。

また、ハロルドーハンの方法だとフレームの位置は固定されますが、この場合フレームの位置をどうやって決めているのか?
フレームは数が多いので0.1mmずれただけでも40フレームもあれば4mmもズレるわけですから。
図面通りにピッタと作る。
この辺の巧みの技にはただただ尊敬の念しかありません。

左右別々に砲門を開けます。
この時は、左右別々の方が楽なような気もします。
更にウエルを付けていきます。

 

 

 

左右を合体させます。
フロアーを付けていきます。
メインマストの足下にある箱形のものはショットロッカー弾薬庫とランプ室です。

電灯のない時代に火気厳禁な弾薬庫の明かりは隣りの部屋の明かり(ロウソク)で照明をしていました。
メインデッキの加工です。

ビーム(梁)レッジ(横材)カーリング(縦材)を付けます。
レッジとカーリングが組木になっているのが英国艦の特徴です。
あとひとつ、ハンギング・ニーだけでなくロッジング・ニー(水平方向のL材)も英国艦の特徴です。

当たり前のようにカーリング(縦材)がまっすぐに出来ています。
しかし、これは短いカーリング(縦材)とビーム(梁)が組木になっているので、ガタガタにならずまっすぐに仕上げるのは大変です。

船尾のチェックの床面は英国艦の特徴で、これを組子細工でされているので、ただただ感心です。

船尾の彫刻は柘植を掘っておられます。
彫刻する場合は、やはり柘植が一番です。
カステロやアマレロなどの代用柘植とは出来映えが違います。
ただ、柘植は入手難で高価です。

 

一部甲板を張って、大砲を置いていきます。

縮尺が1/72なので、大砲も小さいので加工が大変です。

 

 

砲架を治具を使って正確に加工されています。

段々を削るのに、ちょっと変わった方法で加工されています。

 

 

先端ビットで削るのでは無く鋸を入れて段々加工されています。

穴開けも、型を作って正確にあけておられます。
凄いですねぇ~

 

 

 

まだまだ話は続くのですが、今回はココまでです
次回をお楽しみに(^^)/