中谷会員のヨット・マリーの製作とタトゥーシールの応用です。
最後は、五十嵐会員のDe7Provincienの製作です。
ヨット・メアリーの制作
Van de Velde(ファン・デ・フェルデ)父息子の絵画を参考にされたそうです。
Willem Van de Velde – The Royal Yacht Mary
フェルデ父は単色画が多いですが、非常に繊細な絵です。フェルデ息子は非常に鮮やかな絵を描いています。
Willem Van De Velde The Younger The English Royal Yacht Mary
苦労されたのが、絵によって舷側の色が黄色だったり、赤や、青だったりすることだそうです。
次は、タトゥーシールの応用です。
17世紀の船は装飾が派手です。
帆船模型では絵を描く必要があります。
例えば、プリンス・ウイレムの船尾の下側、ウイング・トランザムの上カウンターティンバの凹部ところの絵などがそうです。
長崎のオランダ村にあったプリンスウイレム1995年撮影
単純にラッカーで描写すると、下地の木材とよくなじまず、違和感のあるものとなります。
そこで、タトゥーシールと呼ばれるものを活用します。
印刷した透明シートに両面テープの様なものを貼って、貼り付けます(印刷像は左右逆転しますので注意)
透明シートに印刷するので、下地の木材とよくなじむのですが、黒檀、リグナバイタ、パロサント、サティーネ、パープルハートなど色の濃い木材の場合、絵柄が下地の木材に負けて鮮明になりません。
そこで、中谷会員がその部分をどうするか工夫されましたので紹介します。
印刷面にタン色のペイントをのせ、下地が透けすぎないようにしています。
五十嵐会員のDe 7 Provincien(デ・ゼーベン・プロビンシエン)
7つの州号の製作談です。
良い図面がないなかで、2DCADだけで進めたため、フトックのスペースが揃っていません。良い図面を会長に見せてもらうのが一番良いとのことでした。
船首、船尾のフロアー、フトックの製図はやはり3D・CADが便利で、無料のFreeCADや実質フリーのFusion360があります。
機会があればFreeCADの活用事例をご紹介したいと思います。
溝が掘り終わったら、はば1mm厚さ0.4mmの板を0.4mmの溝にはめていき木工ボンドで糊付けします。
ひっくり返したて、背面をサンドペーパーで慎重に削っていきます。
今回の例会の様子の紹介はこれまでです。
また、次回をお楽しみに!!
近々に7月に開催しました作品展の写真集を掲載しますので、今しばらくお待ちください。