8月の例会の様子

8月の例会の様子です。

17名の参加でした。

今回もベテラン会員によるノウハウの連続です。

 


事務局から作品展の結果報告がありました。
猛暑で熱中症アラートの中、大変沢山の方々に来て頂きありがとうございました。
ただ、「このページを見て来た」方が数人だったそうです。(>_<)
ページの閲覧数はそこそこの数字を出しているので???です。(+o+)
来年は必ず「このページを見て来た」と記帳してくださいね(^O^)/
本当に皆様ありがとうございました。

今回は、45周年記念の記念品の配布がありました。

直径3mmのピンバイスでつかう平刀です。

幅1mmから3mmまで5種類入っています。

切れ味抜群だそうです。

 

 

 


本題の始まりです。
最初は中島会員のシップヤード社(1985年にポーランドで設立されたメーカー)

のペーパーモデル 1/72の18世紀の英国のスループ艦です。
キットはマイクロクラフトで扱っています。

HMSウルフは1752年に作られたスノウ・リギングと呼ばれる2本マスト艤装のスループ艦:Cuizer級(別名140t スループ)の4番艦です。チャタム造船所で建造されてます。ロイヤルキャロラインに似た船と言われています。
排水量141t進水は1754年5月 3ポンド砲8門 スイベル(旋回砲)10門 1781年に売却
出典:Sailing Navy list P92    Sloop of War P213

ペーパーモデルは日本では珍しいと思います。
オランダ船ではとてもポピュラーです。オランダ船研究の第一人者 AB-Hoving氏(アムステルダム国立美術館の修復部門の責任者:2012年に引退)の1/77のペーパークラフトが有名です。
息子の Emiel Hovingがフォトショップでペーパーモデルと背景を合成した素晴らしい写真がホームページで紹介されています
右の写真もホームページにある写真です。
Hovingはホームページでペーパーモデルは木製帆船模型用に比べ廉価で早く(400時間)でき、木粉飛散もないと説明しています。

中島さんからは、接着剤の費用だけでも馬鹿にならず、とにかく手間がかかると説明がありました。

このキットを紹介しているホームページがあります。
塗料までセットされているようです。
作成手順も紹介したホームページがあります。
ペーパーモデルは木製帆船模型と製作方法に大きな違いがあります。
外板は、2重張りなのですがちょっと違います。
フレームを切り取って、キール組み上げるところまでは木製と同じですが
ここでフィラー(充塡材)を入れるところですが、
ペーパモデルでは1mm厚の紙を縦張りするようです。
左右で重ならないように注意深く貼るようです。
それをサンディングして形を成形してから
印刷された外板の紙を正確にカットして貼っていくようです。
木と異なりA曲げは簡単ですが、B曲げが全くできません。
したがって、キットの線を信じて正確にカットする必要があり苦労するようです。Hovingのホームページでも作成手順を詳細に説明しています。

NAUTICAL RESEARCH JOURNAL Vol. 61, No 3 FALL 2016にも特集記事があります。なぜかネットにアップされています。いちおう紹介しますね。(+o+)

とにかくハサミとカッター作業が多く、良く切れるものを用意しないと大変だと説明がありました。
グレーチングは大変綺麗に出来たと説明されていました。

 

甲板は4ブットが正確に再現されており、このキットの売りのひとつだそうです。

この舵輪も紙です。キャプスタンも紙を重ねてつくっているそうです。

コンパスを入れる箱にロウソクの空気抜きの穴まで再現されています。

実に凝っています。

 

こちらは、別途製作中のビクトリーです。

船尾の窓枠が連なる部分ですが、このまどをひとつひとつナイフで切り抜いていくそうです。

気が遠くなる作業です。

また、紙は切り口が木と異なり綺麗ではないので、瞬間接着剤で固めて整形する必要があり、大変手間がかかるそうです。

次は大砲です。3ポンド砲が8門と舷側にスイベル:旋回砲が10門です。

大変綺麗な大砲でレベルが高いキットだと感心感心です。

 

 

 

Hovingのホームページには
大砲の作り方も詳細に紹介されています。

1/44 のスケールで 24 個の 18 ポンド砲の材料が表示しています。
バレルには160グラムの紙が使用。後部には薄い紙の補強を施し、銃口は銃身と同じ紙の細いストリップで作られ、銃の周りの装飾バンドの細いストリップは通常の 80 グラムの印刷用紙を使用
右上に見えている通り、砲尾は、様々なサイズの紙をパンチして得ています。

艤装関係も全て紙で加工されています。滑車も紙で加工されており、木工よりもかえって時間がかかるようです。
甲板などは、ドライブラシで仕上げるように説明書に書いてあるそうです。
塗料もキットについています。
ドライブラシとはプラモデルのウェザリング手法(汚し塗装)の一つです。
本来は飛行機や戦車の塗料の剥がれなど劣化を表現します。


木目塗装はプラモの世界では基本中の基本です。
AKinteractiveとVallejoとのホームページにも紹介記事があります。
帆船の甲板塗装の参考になると思います。
AKのはトラックの荷台の板を非常に使い込んだ感じで塗装しています。

エアブラシで一旦塗装してから、溶剤を浸した筆をつかって塗装をはがすことにより劣化を表現しています。

 

こちらは、樽の塗装で、最初に真っ黒なサフを吹き、薄いグレーをエアブラシで吹いて、3色の色で木の違いを表現。土色をチョコチョコと塗って木目を作ってWoodGrainで全体を整えます。

Vallejo:ファレホの塗料は京都のボークスで入手可能です。そんなに高くなく水性塗料で臭くないです。

 

 

他にも様々な木材の質感表現手法を解説した本もあります。樽、斧の柄、工具箱、荷車、木扉、木塀、ボート、木甲板他たくさんの塗装テクニックが紹介されています。
この本はAKinteractiveのRealisticWoodEffectの訳本です。16ドル70セントです。邦訳したものが2000円以下ですから一読の価値はあるかと・・・・

 

 

ペーパーモデルの完成が楽しみです。


次は田中会員の船2つです

田中さんは去年は巨大なヴィクトリー号を作品展で出典されていました。

今回は、有名なスクーナ艇とあまり誰も知らないカヌーの紹介がありました。

一つは四万十川のカヌーです。
もう一つは、有名なブルーノーズです。

 

 

 

 

 

カヌーは杉材とウォールナットで自作されています。

全て自作で製作されています。このカヌーはいわゆるダブル・エンディッド(船首と船尾に区別のない船型)です。

船首船尾も独特な曲線を描いており大変美しいしあがりですが、作業は大変だとおもいます。ベテランの技です。

次はブルーノーズです。

カナダ歴史上で最も有名なスクーナ船です。
1921年、William James Roué, が設計しました。

かなり大型の漁船兼レース艇です。
8隻もの小型漁船(2人乗り)が載ったそうです。

今作品ではうるさくなるので、スッキリと1隻のみ置いています。
インターナショナルフィッシャーマンズカップへ出廷した無敗のレース艇です。
対抗馬が有名なエルシーです。
1946年1月28日までバナナの輸送船として活躍しています。

 

今回はここまでです。(^O^)/